こんにちは。RANKAです。
刃物の切れ味を簡単に上昇させる、『革砥』の作り方をご紹介します。
簡単ですので、すぐできます。すぐ切れ味アップにつながります。
革砥とは、”革”の”砥石”。
つまり革でできた砥石のことですね。ナイフやカミソリなど、最終仕上げに用いられます。
砥石で刃物を研ぐと、かならず”バリ”が発生します。
どんなに鋭利に研いだとしても、この”バリ”がある限り切れ味を鈍らせてしまうわけです。
研ぎ方を工夫することで”バリ”を抑えることもできますが、それなりの慣れと技術が必要になります。
うーん、そんなことに時間を費やしたくない・・・
という方におすすめなのが、今回ご紹介する『革砥』。
簡単に”バリ”を取り除いてくれる優れモノです。
〇用意するもの
必要なものは以下の2つ。
・適当な革
・研磨剤(青棒)
青棒というのは砥石の粘土みたいなもので、ホームセンターなどに売っています。
ちなみに私の青棒は彫金鏨用のもので、あまり一般的な青棒ではありません。
緑色のものが多いです(青棒なのに)。大体グラインダー用品の近くにあったような・・・。
そんなにこだわらなくて良いとは思います。
〇革砥の”革”を用意
さて、さっそく作りましょう。
革は適当でかまいませんが、床面を使うため、平面が取れているといいですね。
今回は安売りされていた端切れを使用。謎ナメシの、たぶんおそらく牛革です。
では、切りましょう。
幅は使う刃物に合わせてください。
私は革包丁より少し広い幅へ。50mmくらいですね。これはちょうど私の引き出しに縦に入る寸法です。
縦寸法も適当ですが、これもお好みに。擦って使うため手首から肘くらいの長さにしました。
切ります。
革は革包丁で切らないといけない、という決まりはありません。
適当にカッターで切ってください。
これで50%完成。
続けて、床面に青棒を適当に塗りたくってください。
これで100%完成。
以上です。簡単ですね。
〇革砥の使い方
革砥はあくまで最終工程です。
砥石を使った研ぎの工程までは頑張って終えておいてください。
使い方は簡単。
まず角度のついた側を手前方向へ数度、撫で付けるように滑らせてください。
角度は砥石で研いだ時と同じか、気持ち高めくらいでしょうか。
同じく平面の革を同じ要領で滑らせます。私は5度くらい角度をつけて滑らせます。
そんなにゴリゴリ研ぐ必要はありません。
あくまで”バリ”を取ることを意識してください。
あまりやり過ぎると、せっかくのノコギリ刃がなくなってしまいますからね。肉は切りやすくなるんですが・・・
できましたでしょうか?
試しになにか切ってみてください。凄まじい切れ味になっていませんか?
ちなみに私は初めて使ったとき、感動しました(笑
砥石での研ぎがきちんとできていれば、髪の毛空中切断も余裕で可能です。
これで裁断時の効率が格段にアップしますね。
ぜひ、実践してみてください。
〇その他の用途
この革砥、なにより便利なのがヘタった切れ味を簡単に復活させられることです。
革を切っていると、じきに切れ味が落ちてきますよね。
そのたびにいちいち砥石を出していたら時間がかかりますし、面倒です。
そんなときにスッと革砥を出して、2~3度撫で付けるだけで切れ味復活っ!
となるわけです。
便利です。
手放せません。
ガンガン使いましょう。
それでは今日はこのへんで・・・