経年変化について

こんにちは。RANKAです。

本日は経年変化についてお話します。

レザーアクセサリーに限らず、シルバーや木材、はたまたジーンズなど、経年変化によって”味”がでる素材は多くあります。
なかでも、レザーはその変化の早さと見た目から、その代表格といえるのではないでしょうか。
これは「エイジング」と言われ、経年劣化と違って好まれる傾向ですね。

太陽光(紫外線)に当たって日焼けしたり、手の油が少しずつ染み込むことで独特の経年変化(エイジング)を遂げます。

レザーをエイジングすることで、いったいなにが変わるのでしょうか。
大まかには以下の通りだと思います。

①色が濃くなり、個性的な色合いになる。

②柔らかくなり、使い手に馴染む。

①については、下のキーケース画像をご覧いただけると一目瞭然です。

経年変化.経年劣化.比較,レザー,革

左は当工房の定番ブルーで、右も実は同じ色です。
ブルーともグリーンともつかない、ターゴイスブルーに仕上がってきていますね。

この色の変化はタンニン鞣しの革(特にフルベジタブルレザーと呼ばれる100%天然鞣し革)が最も顕著に現れ、当工房もすべてがこの種のタンニン鞣しの革を使ってます。

どちらが好みになるかはお客様次第ですが、ずっと同じ色がいいなら素材はビニールか、経年変化し難いタンニン革以外の革を使った方がよいかと思います。

②については、そもそもタンニン鞣しの革はコシが強く、良くも悪くも硬いです。

確かに最初は使いづらいですが、紫外線や手の油を吸い、また余計な水分を吐き出すことによって程よく柔らかく変化していきます。

身近なところでは「革靴」などで体感された方が多いのではないでしょうか。
最初は硬くて靴擦れしそうなのに、1カ月も履いていれば足の一部のようになってくれますよね
それと同じことが、ケースや財布でも起こります。
普段使う頻度が高いところから変化していきますので、どんどん使いやすいように変化していく、というカラクリなわけです。

これだけ書くと良いこと尽くめに見えてしまいますが、もちろん、端的に言えば経年”劣化”しているともいえます。

日々の手入れがなければ、いくら革製品といえど長持ちしません。
ここが可愛いところであり、難しいところなのですが・・・。

お手入れについてはここで話すと長くなりますので、また次回へ。
今回はエイジングの良さを語って終わりましょう。

それでは失礼します。

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